産地のこだわり

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美味しいそば粉を作るには、まず良質な玄蕎麦(げんそば)が欠かせません。 私たちは国内外問わず、できるだけ生産者の顔が見える玄蕎麦を使用するようにしています。 特に国産は、必ず生産者と直接会うことにしています。 私たちは、良い玄蕎麦の産地の条件のまず第1は、生産者のそば生産に対する姿勢であると思っています。 これは直接話さないとわかりません。ですからできるだけ生産者の方々と直接お会いして、会話を重ね、情報交換するようにしています。 情報交換の中で、長年ソバ生産に携わってきた優れた生産者さんから知識、ノウハウや思いを聞いて、そしてまた他の生産者さんたちとの会話の中でそれを生かしてゆく、そんな流れができて、少しでも美味しいそば粉作りに活かしていければと思っています。

製粉のこだわり

当社は、特徴の異なる3つの製粉方法を採用しております。 私たちは、その特徴をいかした商品を構成しています。

ロール製粉

2本の溝のついた金属製ローラーを内側に高速で回転させて挽き込むようにそばの原料を通すことによって粉砕し、製粉します。 ロール製粉の特徴は何と言っても生産性と多様性です。石臼にくらべると多くの原料を効率よく挽くことができ、当社では6台のロール製粉機で時間当たり約1tを挽いています。またそれぞれのローラーの表面加工の違いや回転しているローラーの間隙の調整、篩(ふるい)の種類によって、真っ白い更科粉から黒い田舎用粉、粗い粉、打粉など様々な種類のそば粉をつくることができます。 ロール製粉は大量に挽くことにより熱を発し、蕎麦粉の風味を損なうと言われていますが、当社では粉砕時の発熱を少しでも抑えられるように水冷式のローラーを使用しています。

石臼製粉

昔から蕎麦の製粉と言えば石臼製粉ですが、その特徴は何と言っても、歩留の良さとしっとりとした粉質です。 原料であるぬき実を回転している石臼に入れますと、ぬき実は臼同士のごく狭い間隙に流れ、回転するごとに石に擦られて、徐々に砕かれ、徐々に細かい粉になっていきます。 ロール製粉では粉になりづらい繊維質やたんぱく質が豊富な甘皮部分も石臼製粉ですと、臼に何度も擦られるごとに細かい微粉になりますので、92~99%が40メッシュより細かい粉になります。ゆっくり時間をかけるほどより細かなそば粉になり、しっとりとした粉質でつながりも良好になります。 当社の石臼のこだわりは、石です。すべて蟻巣石の石臼を使用しております。蟻巣石とは石の中に蟻の巣のように小さな孔(孔)が多い石のことで熱を持ちにくく蕎麦の風味を損なわず甘皮まで挽き込むことのできる今ではほとんど採石できない貴重な石です。 また空調完備した石臼専用の工場を平成30年に新設し、常に最高の品質を保つようにしています。

胴搗製粉(どうづき)

杵で搗いて粉にする胴搗製粉の特徴は、製粉時に熱をほとんど発しないということです。 石臼は、わずかな隙間はあるにせよ石同士を擦って粉にするので、熱はどうしても多少発してしまいます。その点、胴搗製粉は杵を上に持ち上げて落として粉砕、製粉による熱は発することはほとんどありません。 したがって他の製粉方法に比べて風味や色、栄養分を損なわずに粉になります。 当社の胴搗製粉は、最も胴搗の特徴が出るそば粉にするために、あえて風味が強く、栄養分が豊富な甘皮部分を製粉しております。 したがって胴搗で挽いた粉は、香りが強く、口の中に長く風味が残ります。 粉質は、石臼製粉に比べ微粉の量が少ないため、しっとり感は少ないですが、粒度分布は幅広く、粘りは強く、とてもつながりやすいそば粉です。
以上の3つの製粉方法を駆使して、私どもの長年培ってきました豊富な経験や技術により、年間を通して安定したそば粉を提供しております。

品質へのこだわり

当社では常に安心で美味しいそば粉をお届けできるよう、社内ルールを定めて品質をチェックしています。

玄蕎麦

入荷時にサンプリング検査(水分や夾雑物、目視) 新規ロットなど必要に応じて製麺テストを行います。

機械のチェック

製粉機、篩などを定期的に異常の有無のチェック、必要に応じてメンテナンスや交換をしています。

製品のチェック

白度計 ウェットペッカーテスト 製麺テスト(必要に応じて)
白度計の画像

白度計

ペッカーテストの画像

ペッカーテスト

温度管理

定温倉庫で製品、玄蕎麦を18度以下で保管しています。

自社配送へのこだわり

自社配送のイメージ画像
当社では、本社、神奈川営業所、群馬営業所を構え、広い地域を自社配送でカバーしています。 自社配送ならではの配送対応や直接の対話で、皆様のご繁盛のためにお役に立つようにしております。